シスコシステムズ合同会社は2月16日、米シスコによる年次セキュリティレポート「Cisco 2015 Annual Security Report」を発表した。本レポートは同社のセキュリティエキスパートによって収集された最新の脅威インテリジェンスに基づいて業界インサイトやトレンドを提供し、2015年のセキュリティトレンドを明らかにしたもの。シスコは、企業や組織はサイバー攻撃から企業や組織を守るためには「総動員体制」による取り組みが必要であるとしている。レポートによると、攻撃する側はさらに巧妙な手口により検出や分析が困難な攻撃を行っているとして、2014年のトレンドに大量のIPアドレスから少量の配信を行う「Snowshoeスパム」「Webの脆弱性を悪用して目立たないように潜む脅威」「複数の悪質な行為の組み合わせ」の3つを挙げている。これに対し防御する側は、同社の調査結果から90%の企業がセキュリティ対策に「自信がある」と答えた一方で、60%はパッチを適用していないなど、サイバー攻撃に対する防御の点で企業の認識と実際のギャップが拡大していることが明らかになっている。