2012年に開催されたロンドンオリンピック大会は、大会運営から中継ネットワークに全面的にIP技術を導入した大会でもある。にもかかわらず、重大インシデントゼロという結果で成功裏に終わらせている。そのセキュリティ対策は、どのような戦略に基づき、どのような攻撃があり、どのようにそれを防いだのだろうか。編集部では、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(TOCOG:The Tokyo Organising Committee of the Olympic and Paralympic Games)のアドバイザーを務めるフィリップ・モリス氏(BTジャパン CTO)にお願いし、これらの疑問をぶつけてみた。モリス氏は、BTの立場でロンドン大会のネットワーク構築からセキュリティオペレーションまでを担当し、大会を成功に導いたひとりでもある。第1回では、主に準備期間に的をしぼり、オリンピックセキュリティに対するポリシーや戦略を明らかにした。第2回では、大会期間中の体制や実際のインシデント対応の事例などを紹介する。つづく第3回はまとめとして得られた教訓と東京大会に求められる対策について述べる予定だ。●攻撃は毎日行われ、記者の持ち込む端末がスパムの踏み台にされた当連載2回目は、モリス氏率いるBTセキュリティオペレーションチームがロンドン大会の期間中にどんな攻撃があったのか、それをどう検知しどのように防御を行ったのかについてフォーカスしてみたい…※本記事は本日配信のScan有料版に全文を掲載しました
スキージャンプのことは忘れろ――ロシアはソチ五輪の訪問者のハッキングで記録を打ち立てようとしている~実際の彼らは、不安を意図的に煽った報道で伝えられたほど素早くもないのだが……(The Register)2014.2.17 Mon 8:30