ウォッチガード・テクノロジー・ジャパン株式会社は12月15日、2015年度の情報セキュリティ予測を発表した。この予測は、同社のセキュリティ調査チームにより分析されたもので、重視すべき2015年のネットワークセキュリティの傾向とともに、懸念する必要のないセキュリティ傾向も5項目説明している。重視すべき項目トップ5には、「国家間のサイバー冷戦の激化」「マルウェアがさらに威力を増し、攻撃対象がデスクトップからモバイルデバイスに」「暗号化が飛躍的に増加する一方で、政府も解読を試みている」「あらゆる規模の組織が標的型攻撃の対象に」「ハッカーの動機を把握することが防御上重要」を挙げた。特にハッカーはより金銭を得ることに積極的になり、あらゆる手法、あらゆる規模の組織を標的にするとしている。一方で懸念する必要のないセキュリティ項目には、「IoE(Internet of Everything)デバイスを標的とする攻撃は急増しない」「2015年にクラウドサービスの利用がこれまでのように飛躍的に増加することはない」「2015年、2016年、2017年、あるいはそれ以降もパスワードが不要になることはない」「セキュリティ設計がイノベーションに勝ることはない」「SDNにセキュリティの問題がいずれ発生するが、数年先まで心配する必要はない」の5点を挙げている。