独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は12月10日、再帰的名前解決を行うDNSリゾルバの実装に、委任を参照する名前解決を無限に繰り返す問題が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSSによるBase Scoreは4.3。再帰的リゾルバの実装によっては、細工されたゾーンデータを持つ権威サーバに対してクエリを実行することにより、ドメインの委任を参照する名前解決を無限に繰り返してしまう可能性があり、その結果リソース枯渇によるDoS状態が発生する可能性がある。この問題が悪用されると、リモートの攻撃者によリDoS攻撃を受ける可能性がある。また、リゾルバが委任を参照する名前解決を複数同時に処理する場合、大量のネットワークトラフィックが発生する可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。