株式会社野村総合研究所(NRI)は12月4日、国内を中心とするICT関連の主要5市場について、2020年度までの動向分析と規模の予測を発表した。5市場の内訳は、「デバイス市場」「ネットワーク市場」「プラットフォーム市場」「コンテンツ配信市場」「ソリューション市場」となっており、これらの市場は多くの分野で成熟期を迎える一方、モバイルデバイスなど新世代ハードウェアの普及と、それに伴うコンテンツ配信市場やソーシャルメディアの成長と一部既存市場の衰退、ウェアラブル端末やM2Mによる新たな市場の形成など、構造変化が起きているとしている。発表によると、ソリューション市場に含まれる情報セキュリティ市場は、2014年度が5,222億円、2015年度が5,550億円、2020年度には7,341億円と予測しており(年平均成長率は5.8%)、同社ではスマートフォンやタブレット端末を用いてインターネットを利用する機会が増大していることに伴って新たな脅威の出現が続いており、需要は堅調であると予測している。