EMCジャパン株式会社は10月16日、不正オンライン取引検知ソリューションの最新版「RSA Web Threat Detection 5.0」(旧製品名:RSA Silver Tail)の提供を開始したと発表した。本製品は、オンライン取引サービスサイト訪問者の閲覧軌跡を解析して、不正な行動を検出するもの。サイト訪問者全体の膨大な行動遷移データを活用して、訪問者の大多数である正規利用者の行動遷移から大きく外れる行動や、利用者個人の普段の行動遷移と異なる動きを検出し、スコアリングすることが特長。これにより、不正な行動や疑わしい行動を発見して、正規利用者になりすまして行われる不正活動を未然に防ぐことができる。最新バージョンでは、ユーザやIPアドレスにアラート情報を付加して時系列に表示する「プロファイル タイムライン」を搭載した。本機能は、ユーザおよびIPアドレスの行動履歴を、疑わしい行為と関連づけて時系列で表示する新しいユーザインタフェース。また、モバイルアプリのトラフィックを解析する「スマートモバイル対応」を行った。JSONフォーマットによるモバイルアプリのトラフィックを解析できるようになったため、増加するスマートモバイルのトラフィックの可視化が可能になった。さらに、Webトラフィックデータを他の製品で利用できるエクスポート機能「データストリーム」を搭載。RabbitMQやAMQPプロトコルで他の製品に渡すことが可能になったことで、ビジネスインテリジェンス製品やデータウェアハウス製品へリアルタイムにデータを送り、購買の傾向分析やWebページ構造の効率分析などにも利用できる。特にWebページ構造の見直しでは、不正なページ遷移の存在を排除するなどして、サービス企業が不利益を被るリスクを減らすことができるという。