青少年のインターネット・リテラシーに関する実態調査結果を発表、フィルタリングの認知度は年々上昇(総務省) | ScanNetSecurity
2024.03.29(金)

青少年のインターネット・リテラシーに関する実態調査結果を発表、フィルタリングの認知度は年々上昇(総務省)

 総務省は9月30日、青少年のインターネット・リテラシーに関する実態調査結果を発表した。スマートフォンやSNSを使う際の家庭でのルールがある青少年は、家庭でのルールがない青少年に比べてリテラシーが高いことが明らかになった。

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 総務省は9月30日、青少年のインターネット・リテラシーに関する実態調査結果を発表した。スマートフォンやSNSを使う際の家庭でのルールがある青少年は、家庭でのルールがない青少年に比べてリテラシーが高いことが明らかになった。

 同省では、インターネット・リテラシー向上施策を効果的に進めていくため、青少年のインターネット・リテラシーを可視化するテストを平成23年に開発した。平成24年度・25年度に引き続き、平成26年度は6月から7月にかけて全国の高校1年生3,672名を対象に、インターネット・リテラシーを測るテストとアンケートを実施。結果を集計・分析してまとめた。

 テストの正答率は70.2%と前年度(68.9%)より1.3ポイント上昇。男子より女子の平均点が高く、大分類では「不適正利用」(インターネット上で適切にコミュニケーションができる能力)の差がもっとも大きかった。

 スマートフォンの保有率は88.1%と前年度より3.9ポイント上昇。ノート・デスクトップPCの保有率が低下している一方、タブレット端末の保有率が増加している。また、インターネットに接続する際、もっともよく利用する機器についても、スマートフォンが80.1%と前年度(74.8%)より5.3ポイント上昇した。

 1日あたりの平均利用時間は、スマートフォン以外は「1時間未満」がもっとも多いが、スマートフォンは平日で「1~2時間」、休日で「2~3時間」の利用がもっとも多く、他の機器に比べ長時間利用している。

 年々、フィルタリングの認知度は高くなっており、フィルタリングを知っている割合は72.5%に上る。また、フィルタリングの意味を適切に理解している青少年のテスト正答率は72.6%で、フィルタリングの意味を適切に理解していない青少年(66.6%)より正答率が相対的に高い。

 また、スマートフォンやSNSを使う際、家庭でルールがある青少年のテスト正答率は71.5%、家庭のルールがない青少年の正答率は69.5%で、家庭でルールがある青少年の方が正答率が高く、リテラシーが高いことがわかった。

家庭でネット利用のルールがある青少年のリテラシーが高い…総務省調査

《工藤めぐみ@リセマム》

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