ウェブルート株式会社は9月9日、PCゲーマー向けセキュリティ製品「ウェブルート セキュアエニウェア アンチウイルス for ゲーマー」を、秋葉原のe-Sports SQUAREにおいて発表した。価格は1年1台のライセンスで1,980円で、9月26日より発売される。e-Sports SQUAREは、国内初のe-sports専用施設で、「e-sports:エレクトロニック・スポーツ(Electronic Sports)」はコンピューターゲームで行なわれる競技をスポーツとみなすもの。海外では従来のプロスポーツと同様に、スポンサー企業のついたハイレベルなe-sportsプレイヤーたちが莫大な賞金を掛けて競う大会が実施され、大勢の観客が存在する。ウェブルートの代表取締役社長である伊藤誉三氏は、インターネット上の悪意のあるサイトはロングテールのように時間とともに少なくなるが、その分危険性の高いサイトが多くなっていると指摘、マルウェアも指数関数的に増加しており、モバイルデバイスはますますターゲットとされる傾向にあると脅威の変化を説明した。この変化を受け、同社は3年前からフルクラウドへ移行し、マルウェアの判断などをクラウドで行うようにした。インフラの進化により実現できたことではあるが、これによりクライアントPCの負荷を大幅に削減できたという。e-Sports SQUAREを運営する株式会社SANKOの代表取締役である鈴木文雄氏は、「e-sportsではセキュリティソフトも重要なものとなる。しかし、ほとんどのセキュリティメーカーはゲーミフィケーションに無関心で、注力しているのはウェブルートだけであった。そのためe-Sports SQUAREのPCにはすべてウェブルートのセキュリティ製品を導入している」と述べた。e-Sportsはスポーツなので、いいデバイスが求められる。そこにコストパフォーマンスも良く性能も信頼できる製品が出たことは喜ばしいとして、今後は大会やイベントでウェブルート製品をバックアップしていくという。また、e-Sports SQUAREのオンラインショップでは、一般発売に先駆けて同日より先行販売を開始している。ウェブルートのマーケティング部シニアマネージャーである吉田一貫氏は、ゲーマーを対象とした調査結果と製品の紹介を行った。ゲーマーの3人に1人はセキュリティトラブルを経験しており、アカウントを乗っ取られたケースも少なくない。また1/3のゲーマーがセキュリティソフトに満足しておらず、13%が「セキュリティソフトをオフにする」と回答している。こういった状況に対し「ウェブルート セキュアエニウェア アンチウイルス for ゲーマー」は、プレーを邪魔しない最大限のパフォーマンスと高いセキュリティを同時に実現したと紹介、インストールサイズやスキャン時間、メモリ使用量などにおいて他の製品を圧倒していると述べ、デモも披露した。また、米Webrootの開発者にはゲーマーが多く、社内ゲームイベントも開催していることから「ゲーマーのためにゲーマーが開発したセキュリティ」であるとした。