イスラエルのCheck Point Software Technologies(チェック・ポイント)は19日、膨大な数のインターネット機器やWi-Fi機器において、乗っ取りの可能性のある脆弱性を発見したことを発表した。 「CPE WAN管理プロトコル(CWMP/TR-069)」の導入におけるセキュリティ上の問題を取り上げた調査において、この脆弱性が発見されたという。CWMP/TR-069は、大手インターネット・サービス・プロバイダ(ISP)を始め、Wi-FiルータやVoIP電話などのビジネス環境、一般家庭向けに至る膨大な数のネットワーク機器の制御に使用されている。 この脆弱性が悪用されると、大規模なマルウェア感染、不正な大量監視およびプライバシー侵害、またはISPのインターネット・サービスの無効化を含むサービスの中断に至る可能性がある。さらに、多くの企業や一般ユーザに関する個人情報や財務データが盗み出されるおそれもあるとのこと。 チェック・ポイントは、米ラスベガスにて開催された「DEF CON 22」において、TR-069に関する調査結果を発表。チェック・ポイントの脆弱性調査チームのリーダーであるシャハール・タルは、「TR-069の実装において明らかになったセキュリティ上の欠陥は、世界中のインターネット・サービス・プロバイダとその顧客に対する壊滅的な攻撃へと発展する可能性があります」とコメントしている。