独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は7月11日、Raritan社が提供するインテリジェントラック電力配分装置(iPDU)「Raritan PX Power Distribution」のソフトウェアにcipher zero攻撃を受ける脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。「Raritan PX(DPXR20A-16)に使用されている Raritan PX Power Distribution ソフトウェア バージョン 01.05.08 およびそれ以前」には、リモートの攻撃者により、cipher suite 0(別名 cipher zero)および任意のパスワードを使用されることで、認証を回避され任意のIPMIコマンドを実行される脆弱性(CVE-2014-2955)が存在する。この脆弱性が悪用されると、リモートの攻撃者にログインされたアカウントの権限で当該製品を管理される可能性がある。開発者は、本脆弱性の対策版としてバージョン 1.5.11 を製品ユーザへ提供しており、JVNでは、開発者に確認するよう呼びかけている。