フォーティネットジャパン株式会社(フォーティネット)は6月6日、多層型サンドボックスの新製品「FortiSandbox-1000D」の日本での出荷を開始したと発表した。FortiSandboxは、不審なコードを仮想OSで実行される前に多層型のプリフィルタにかけることで、その挙動を詳細に分析する製品。このプリフィルタでは、フォーティネットのAVエンジン、クラウドベースの脅威データベースとの照会、そしてOSから独立したコードエミュレータによるシミュレーションによる緻密なスクリーニングが行われ、その後仮想マシン環境で実行し、検証される。不審なコードが検出されると、検証結果に基づいてマルウェア対策用のシグネチャがFortiGuard Labsで作成されると同時に、他の脅威データベースも更新されるため、実効性の高い機能となっている。また、同社の次世代ファイアウォール・UTMアプライアンス「FortiGate」やメールセキュリティアプライアンス「FortiMail」と統合することで、より強固な標的型攻撃対策を実現する。FortiSandbox-1000Dでは、2RUの筐体にGbE RJ45×6、GbE SFP×2のインタフェースを搭載し、4TB(最大8TB)のストレージを内蔵する。VM数は8で、1時間あたり160ファイルのVMサンドボックス処理、6,000ファイルのAVスキャン処理が可能となっている。