ロシアのサイバー詐欺師たちは現実の通貨を避け、プライベートな代替通貨を開発する~いまどき現実の貨幣を欲しがるのは素人だけ(The Register) | ScanNetSecurity
2024.07.27(土)

ロシアのサイバー詐欺師たちは現実の通貨を避け、プライベートな代替通貨を開発する~いまどき現実の貨幣を欲しがるのは素人だけ(The Register)

これらの新しい内部通貨は、取引における匿名性を高水準に保つことを確実にし、ユーザーのアイデンティティを隠し、法に追跡されること、ブロックされること、押収されることを、より難しくするよう慎重に管理され、安全化されている

国際
ロシア語のサイバー犯罪フォーラムの詐欺師たちが、互いに取引を行う目的で「プライベート通貨」を利用している。

RSA のセキュリティ研究者によると、ロシア語のサイバー犯罪コミュニティに新しいプライベートな金融システムと通貨が現れたことは、デジタルアンダーグラウンド界の個々の詐欺師同士の、そして異なる詐欺フォーラム同士の連携、協力、洗練のレベルが高いことを示唆した傾向であるという。

「昨年 5 月に Liberty Reserve が閉鎖に追い込まれ、法の執行により全アカウントを没収されてからというもの、詐欺師たちは、捜査によって失われるリスクがないまま利益を任せられるハードカレンシー(交換能力の高い通貨)を忙しく探しまわっていた」と、その研究者はブログの記事の中で説明している

「明白に考えられる選択肢は Perfect Money と BitCoin だったが、いずれの通貨にも異なるリスクがあった。Perfect Money はバックグラウンドが疑問視されるものである。一方、BitCoin は詐欺師たちが要求するレベルの匿名性を提供しておらず、また差し押さえを免れるものではなかった
《ScanNetSecurity》

編集部おすすめの記事

特集

国際ニュース

BitCoin

国際 アクセスランキング

  1. レッドチーム演習大成功 丸五か月間誰も気づけず

    レッドチーム演習大成功 丸五か月間誰も気づけず

  2. ランサムウェア集団が謝罪

    ランサムウェア集団が謝罪

  3. 国際手配のランサム犯 逮捕されずに世界中を旅行

    国際手配のランサム犯 逮捕されずに世界中を旅行

  4. [まさか本気でそんなに儲かると思った?]サイバー犯罪者さん 職種別給与一覧 ~ 求人広告22万件調査

  5. Windows 10ではSafeDiscと特定バージョンのSecuROMのDRMシステムを利用した古いゲームがプレイ不可に、セキュリティホールとなる可能性を考慮

  6. 国連サイバー犯罪条約が「グローバル監視協定」になる危険性

  7. 資金力で警察に勝るサイバー犯罪集団とインターポールのプロジェクト

  8. ウクライナの違法な仮想通貨のマイニング工場を摘発、PS4など3,800台のゲーム機を押収

  9. Nimda.E変種ワームが、異なるファイル名を伴って攻撃開始

  10. 「営利企業でなくボランティアに製造物責任負わす」Python 責任者異議

アクセスランキングをもっと見る

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×