大日本印刷(DNP)と東芝ソリューションは2月12日、スマートフォンで銀行口座開設の申し込みと本人確認書類の送信が可能なアプリを、共同開発したことを発表した。みずほ銀行が本アプリを採用し、1月末よりサービス提供を開始している。 従来、銀行口座の開設には、店頭の対面手続きや、申込書・本人確認書類の郵送などの必要があった。あらたに開発されたアプリでは、スマートフォンで申し込みデータの作成と本人確認書類の送信が可能となっている。東芝ソリューションの「クラウド版免許証OCR」機能を利用しており、スマートフォンのカメラで撮影した運転免許証などの画像データを、本人確認書類として申し込みデータとともに送信できる。撮影した運転免許証に記載された「氏名」「生年月日」「住所」を自動的に入力項目に登録することで、入力の手間も削減されている。 サーバへのデータ送信はSSL通信で行い、Android搭載スマートフォン向けアプリについては、DNPのアプリ解析・改ざんを検知・シャットアウトするソフトを組み込み済み。今後DNPは、広く金融機関に向けて同様のアプリを提供する方針。東芝ソリューションは、免許証OCRの読み取り・認識精度をさらに向上するとともに、本人確認が必要となる他のサービスへの展開を進める。