独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は12月25日、サイボウズ株式会社が提供するグループウェア「サイボウズ ガルーン」に複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。「サイボウズ ガルーン 3.5 から 3.7 Service Pack 2 まで」のケータイ機能には、認証を回避される脆弱性(CVE-2013-6006)が存在する。この脆弱性が悪用されると、ユーザのIDを含む細工されたリクエストにより、ケータイからのログイン認証を回避される可能性がある。結果として、ケータイ機能を使用しているユーザの権限でアクセスできる情報が漏えいする可能性がある。また「サイボウズ ガルーン 3.7 Service Pack 2 およびそれ以前」には、API で入力される値の処理に問題があり、SQL インジェクションの脆弱性(CVE-2013-6929)が存在する。この脆弱性が悪用されると、当該製品にログイン可能なユーザによって、データベース内の情報を改ざんされる可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに対応するパッチを適用するよう呼びかけている。