署名付きPCマルウェアやAndroidを狙うマルウェアが急増--四半期レポート(マカフィー) | ScanNetSecurity
2024.04.19(金)

署名付きPCマルウェアやAndroidを狙うマルウェアが急増--四半期レポート(マカフィー)

マカフィーは、「2013年第3四半期の脅威レポート」を発表した。レポートによると、同四半期に新たに確認された署名付きのPCマルウェアは150万件を超え、過去最高となった。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
マカフィー株式会社は12月9日、「2013年第3四半期の脅威レポート」を発表した。レポートによると、同四半期に新たに確認された署名付きのPCマルウェアは150万件を超え、過去最高となった。これはWindows 8で搭載された署名を活用したセキュリティ対策を脅かすものであるとしている。また、同四半期に確認されたAndroidを標的とするマルウェアの新規サンプル数は70万件近くになり、前四半期より20万件の増加となっている。

同社のテクニカル・ソリューションズ ディレクターであるブルース・スネル氏は、「今後Android搭載デバイスはさまざまなエリアで活用されているため、Androidデバイスを狙う脅威の動向は注目すべき」としている。Androidデバイスを狙うマルウェアは、興味を惹く正当なアプリになりすましてGoogle Playに公開され、高い評価を受けているかのように見せる。このため興味本位でインストールしてしまいがちだが、インストールするとデバイスIDや電話番号、SIMのシリアルナンバーなどを盗まれてしまう。

ボットネットも引き続き活発であり、日本では「Slenfbot」に感染するケースが非常に多い。このボットネットは2007年に発見されたもので、バックドアを開きホストファイルを変更するなどの悪意ある行動をする。また、オンラインバンキングを狙う攻撃も目立ってきており、英国やトルコ、チェコで確認されているモジュラー型マルウェア「Hesperbot」は、Webインジェクションによってオンラインバンキングの情報を盗み出すとともに、トランザクション情報を隠蔽したり残高情報を書き換える。また、モバイル向けコンポーネントも搭載している。さらに、仮想通貨である「Bitcoin」の値上がりや法的地位に関する判決、Bitcoinを標的としたマイニングツールについても解説している。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×