株式会社AXEEDは10月3日、都内で「企業でのスマートデバイス活用の現状とMDMの役割」と題した記者発表会を開催した。発表会では、普及を続けるスマートデバイスやグローバルMDM製品市場の最新動向などが、顧客企業の課題を交えて解説された。複数の調査は国内MDM市場における2012年から2013年までの成長を60%以上と予測し、その後も2015年までは年間30%以上拡大するとしている。市場成長の要因にはスマートデバイスの普及がもたらしたワークスタイルの変化が挙げられ、情報漏えいなどのセキュリティに配慮したデバイスの運用は、企業にとって避けて通れないテーマとなりつつある。国内のMDM製品も2011年を境に増加しており、セキュリティベンダ、海外MDMベンダ、IT資産管理ベンダ等が相次いで製品を発表、競争が激化している。こうした中、MDMを利用する企業のニーズは多様化、細分化が進んでいる。現在では単なるデバイスの管理にとどまらず、より堅硬な情報漏えい対策やアプリケーション単位の管理など、細やかな機能が求められている。一方、同社では2014年を目処に50~60まで膨れ上がった国内MDM製品の淘汰が始まるとも予測しており、顧客ニーズへの迅速な対応が生き残りの鍵を握るとした。同社の製品SPPM2.0も、iOS対応のMAM機能を追加するなどして変化を続けるニーズに対応し、競争を勝ち抜く構えだ。