総務省は9月24日、官公庁・大企業等のLAN管理者のサイバー攻撃への対応能力向上のため、実践的サイバー防御演習(CYDER)を実施すると発表した。これは、官公庁や大企業等を狙った標的型攻撃などの新たなサイバー攻撃が、ますます巧妙化・複合化する傾向にあることに対し、攻撃手法の解析が困難であることや攻撃を受けた後の対処が確立されていないこと、LAN管理者の対処能力が不足していることが指摘されているなど、充分とは言えない状況であることを受けたもの。CYDERは、職員数千人規模の組織内ネットワークを模擬した大規模環境を用いた実践的なサイバー防御演習。国内で初めて実施するものとなる。第1回演習を9月25日および26日に実施し、以後、今年度内に計6回の演習を予定している。なお本演習は、総務省平成24年度補正予算としてサイバー攻撃の解析、防御モデルの検討、実践的な演習の3つの要素で構成される施策「サイバー攻撃解析・防御モデル実践演習」の一環として実施する。