「ウイルスバスター」を刷新、新製品、新サービスも追加(トレンドマイクロ) | ScanNetSecurity
2024.03.29(金)

「ウイルスバスター」を刷新、新製品、新サービスも追加(トレンドマイクロ)

トレンドマイクロは、「デバイスプロテクション」「データアクセス」「ダウンロードアプリ」の3つの「D」のセキュリティと使い勝手を両立させる、コンシューマを対象とする「3D戦略」に基づいた4つの新製品・サービスを発表した。

製品・サービス・業界動向 新製品・新サービス
トレンドマイクロ株式会社は9月19日、「デバイスプロテクション」「データアクセス」「ダウンロードアプリ」の3つの「D」のセキュリティと使い勝手を両立させる、コンシューマを対象とする「3D戦略」に基づいた4つの新製品・サービスを発表した。同日より順次提供を開始する。発表された製品は、総合セキュリティソフト「ウイルスバスター クラウド」の最新版、スマートフォン・タブレット端末向けセキュリティソフト「ウイルスバスター モバイル」の最新版、パスワード管理ツール「パスワードマネージャー」の最新版、そして新製品となる無料のWindows ストアアプリ「トレンドマイクロ コネクト」。また、新たなサービスも追加されている。

発表に際し、同社の取締役副社長である大三川彰彦氏は、「今回の新製品およびサービスは『お客様のデジタルライフを丸ごと守る』ことを目的に、SNS対応機能の強化、プライバシー保護の拡充、サポートメニューの増強を行った」と述べた。具体的には、多種多様なデバイスにおける「紛失・盗難・不正アクセス」対策、クラウドおよびソーシャルにおける「プライバシー情報漏えい」対策、豊富なアプリへの「不正アプリ・ウイルス」対策と、環境の変化による脅威に対応したいう。その背景には、Android端末に感染する不正アプリがは1年で25倍以上に増加したこと、また標的型の不正アプリを初めて確認したこと、パスワードリスト攻撃により約30万のアカウントが不正ログインされたこと、さらにFacebookのユーザが2,100万人を超え、プライバシー情報の漏えいが懸念されることなどを挙げた。

続いて、同社の上席執行役員でありコンシューマビジネス統括本部長である大場章弘氏が、新製品およびサービスを紹介した。「ウイルスバスター クラウド」の最新版では、「プライバシー設定チェッカー」の機能を強化。Facebookに加え、新たにTwitter、Google+にも対応した。また「保険&デジタルライフサポート」の対象範囲をAndroid、iOS、さらにSNS(Facebook、Twitter、Google+、LINEなど)の使い方や設定もサポート可能になった。パフォーマンスも向上し、リアルタイムスキャンの検索時間が前バージョンより最大16.9%短縮した。このほか、Windows 8.1への対応や、不審なダウンロードファイルのチェックがメールの添付ファイルにも拡大した。

「ウイルスバスター モバイル」では、不正アプリのクラウドスキャンに対応した。パターンファイルの約9割をクラウド上に置くことで、最新の脅威への対応と端末の動作を軽快にしている。また、SNSプライバシースキャナーアプリとの連携で、Facebookのプライバシー設定の安全性を2ステップで容易にチェック、変更が可能になった。さらに、端末の紛失時に自分で端末の場所を確認できるほか、サポートへの電話でスマホの探索やデータのバックアップ、消去などが遠隔から行える「おまかせ!スマホお探しサポート」の提供を開始した。

「パスワードマネージャー」では、新たにMacに対応し、不正サイト対策(追記 参照)やクラウドベースの管理ポータルをMacで行えるようになった。新製品となる「トレンドマイクロ コネクト」は無料のWindowsストアアプリ。同社が発信するセキュリティ情報やビデオ、キャンペーン情報などを素早く閲覧できるほか、同社の製品ユーザであればライセンス状況の確認や更新が行える。

価格は、「ウイルスバスター クラウド」は10月3日より店頭販売を開始(同社オンラインショップでは9月19日17時より販売開始)、パッケージ版は1年版が5,980円、3年版が12,800円、ダウンロード版は1年版が4,980円、3年版が1,1800円。「ウイルスバスター モバイル」の発売日は「クラウド」と同様で、価格はパッケージ版、ダウンロード版ともに1年版が2,980円、3年版5,480円。「パスワードマネージャー」は、10月3日に店頭および同社オンラインショップで販売開始、価格はPOSA版の1年版が1,780円、2年版が3,180円、3年版が4,180円、ダウンロード版は月額150円となる。

追記(9月30日19時):
「パスワードマネージャー」の不正サイト対策機能は本バージョンへの実装は見送られた
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

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