株式会社Imperva Japanは7月24日、Webアプリケーションに対する攻撃動向をまとめたレポート「Imperva Web Application Attack Report:WAAR)」を発表した。本レポートによると、小売業のWebアプリケーションには他の産業と比べ、2倍多くSQLインジェクション攻撃を受けていることが判明した。また、攻撃の回数や攻撃期間についても、より厳しいことが判明している。実際に小売関連のアプリケーションは一連の攻撃の間、平均749回の攻撃を受けていた。また、本レポートでは、いくつかのアプリケーションは常時攻撃を受けており、米国がWeb攻撃の攻撃拠点のトップであることも判明している。さらに、代表的なアプリケーションは「12日間の戦い」を経験している。「12日間の戦い」とは、少なくともひとつの攻撃が発生しつづけた日数のこと。比較すると、最悪のケースでは6カ月間の観測期間中に176日間、攻撃を受けていた。これは観測期間中のほぼ毎日攻撃を受けていたことを示しており、1分間に平均26回もの攻撃が行われていた。また興味深い分析結果として、典型的な攻撃は5分程度の継続だったのに対し、最悪のケースでは15時間以上続き、約100倍を超える長さであったことを挙げている。