株式会社FFRIは7月19日、標的型攻撃対策ソフトウェア「FFR yarai」シリーズのVersion2.3を同日リリースしたと発表した。FFR yaraiシリーズは、従来のセキュリティ対策で用いられているシグニチャやパターンファイルなどに依存せず、標的型攻撃で利用される攻撃の特徴を4つのヒューリスティックエンジンによりさまざまな角度から分析し、未知の脅威を検知・防御するソフトウェア。今回のバージョンアップでは、DLL Hijacking(プログラムが動的にDLLをロードしようとする際に、実行されたプログラムと同じ場所やWebDAVなどの共有スペースに、正規のDLLと同名の偽DLL(マルウェア)を置いておくことで、マルウェアに感染させる攻撃手法)対策の追加や、.NET製マルウェア(.NETプラットフォームで作成されたマルウェアの総称)、ROP(Return Oriented Programming:DEPやASLRといった脆弱性攻撃緩和技術を回避するための攻撃手法)対策を強化するとともに、対応プラットフォームの拡充や、FFR Enterprise Management Consoleの管理機能を強化している。