独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)は7月19日、2013年第2四半期(4月から6月)における「脆弱性対策情報データベース『JVN iPedia』の登録状況」を発表した。同期間にJVN iPedia日本語版へ登録した脆弱性対策情報は1,200件で、累計登録件数が40,536件と40,000件を突破した。内訳は、国内製品開発者から収集したもの5件(公開開始からの累計は147件)、JVNから収集したもの128件(累計2,626件)、NVDから収集したもの1,067件(累計37,764件)となっている。また、件数が多い脆弱性は「CWE-119(バッファエラー)」が194件、「CWE-79(クロスサイトスクリプティング)」が130件、「CWE-264(認可・権限・アクセス制御の問題)」が114件、「CWE-20(不適切な入力確認)」が96件、「CWE-399(リソース管理の問題)」が82件、「CWE-200(情報漏えい)」が55件などとなっている。登録している脆弱性対策情報に関する注目情報として、「Webサイトの改ざんに悪用されているソフトウェアについて」および「サポートが終了するソフトウェアの脆弱性対策について」の2点を挙げている。Webサイトの改ざんについては、Joomla!、WordPressといったCMSをはじめとして、Apache Struts、Parallels Plesk Panel、またParallels Plesk Panelに付随してインストールされることの多いMySQL、BIND、phpMyAdminといったソフトウェアの脆弱性は、2007年以降毎年200件前後が公開されており、2013年6月末時点では101件となっている。製品利用者は情報を日々収集し、製品のバージョンアップなどを速やかに行うよう呼びかけている。