一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は7月11日、2013年4月1日から6月30日までの四半期における「インシデント報告対応レポート」および「活動概要」を公開した。インシデント報告対応レポートによると、同四半期にJPCERT/CCが受け付けたインシデント報告件数は9,386件(前四半期は5,453件)と72%増加した。各報告に含まれるインシデント件数も9,086件(前四半期は5,692件)と前四半期から増加、サイト管理者などに対応を依頼した調整件数は2,179件と、前四半期の2,230件から2%減少した。前年同期との比較では、総報告数で131%増加し、調整件数は188%増加している。インシデントの内訳は「スキャン」が4,629件で全体の50.9%を占め、「Webサイト改ざん(1,847件)」が20.3%を占めた。「フィッシングサイト(287件)」は3.2%を占めている。また今四半期は、マルウェアサイトのインシデント件数がフィッシングサイトの件数よりも多くなった。活動概要では、「マルウェア配付サイトへの誘導を目的とするWebサイト改ざんの報告の急増」「FIRST Steering CommitteeメンバにJPCERT/CC 理事が再選」「法人におけるSNS利用に伴うリスクと対策を公開」「セキュアコーディングの教材、Java アプリケーションの脆弱性事例解説資料を公開」をトピックに挙げている。