韓国で端末に依存しないスマート教育を推進、デジタル教科書の現状とは | ScanNetSecurity
2021.03.08(月)

韓国で端末に依存しないスマート教育を推進、デジタル教科書の現状とは

 韓国では、デジタル教科書と学習管理プログラム、学級SNSなどがネット上にあり、教師、学生、保護者が個人認証したそれぞれのIDでアクセスすると、各々の権限に合った画面を見せることを考えている。

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 韓国では2015年から全国の小中高校でデジタル教科書と紙の教科書を併用することが決まった。しかし、2015年になったら一斉にデジタル教科書に切り替わるというわけではない。またデジタル教科書は、タブレットPCがないと使えない教科書でもない。韓国では端末に依存しないスマート教育、ハードウェアより教科書の中身や学習履歴管理、学習効果を分析して、子どもひとりひとりに合わせた教育を提供することを重視している。

 韓国では、デジタル教科書と学習管理プログラム、学級SNSなどがネット上にあり、教師、学生、保護者が個人認証したそれぞれのIDでアクセスすると、各々の権限に合った画面を見せることを考えている。子どものPC、スマートフォン、タブレットPCなど、インターネットにつながる端末であれば何でも使えるようになっている。

 2015年までにはデジタル教科書で授業ができるよう環境を整える、ということだが、教科書会社はすでに何年も前からデジタル教科書を販売しており、タブレットPCも1万円程度で購入できるようになった。大手メーカーからは、キッズタブレットといってネットにつながらないタブレットPCも登場している。また、電子黒板やWi-Fiが使えるスマート教室の構築も着々と進んでいる。

 従来の紙の教科書の場合は、勉強ができる子もできない子も、同じ教科書で同じ授業を受けるしかない。デジタル教科書を使えば、同じ単元でも、クリック一つで、難易度の高い問題を解いたり、動画やアニメで易しく説明した補助資料を利用したりといったことができる。同じ教室で同じ授業を受けながらも、個々に合わせた教育ができることも、デジタル教科書の長所である。

 教科書と参考書を毎日持ち歩かなくてもよいので、子どものカバンも軽くなる。「目が悪くなるのではないか」「電磁波の影響で背が伸びなくなるのではないか」「学校でも家でもタブレットPCを使えば、ネット中毒になるのではないか」というママ達の疑問に対して、韓国の教育科学技術部(日本の文部科学省にあたる)は6年以上実証実験を行い、その心配がないことを証明した。

 現在のところ、「授業中デジタルと紙の教科書両方を使う」「デジタル教科書だけを使う」「科目に応じて使い分ける」といったことは、学校と教師や子どもたちの様子を見ながら決めることになっている。

 それでも気の早い韓国の教育ママたちは、子どもが小学校に入る前からデジタル教科書に慣らせるべきなのではないかと、“ママ印”スマート教育に関心を持ち始めた。子どもと一緒に、自宅でタブレットPCを使って勉強するのだ。

 “ママ印”とは、家庭で母親がカリキュラムを考えて自ら子どもを教える教育のことで、赤ちゃんから小学校低学年まではママ印教育を行い、高学年からは塾、家庭教師、ママ印教育を総合して受験対策を始める。「自分の子どもの学習レベルはママが一番よく知っているから」というのがママ印教育をしているママ達の意見である。

【韓国スマートママ 1/3】デジタル教科書の現状と“ママ印”スマート教育

《趙 章恩@リセマム》

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