マカフィー株式会社は6月25日、「McAfee脅威レポート:2013年第1四半期」を発表した。これによると第1四半期は、モバイルマルウェアは着実に増加しており、Facebookの脅威であるKoobface、オートランマルウェア、マスターブートレコード(MBR)を攻撃するステルスマルウェアなど、一般的なマルウェアが急増している。また、世界規模で展開されるスパムがこの四半期で倍増、1年以上減少が続いていたが、勢いを取り戻している。標的型攻撃では、特定の被害者を攻撃するためにトロイの木馬「Citadel」をカスタマイズする例も見られた。モバイルマルウェアのサンプル数は、ほぼAndroid OSのみであるが急増し続けている。また、全モバイルマルウェアの約30%がこの四半期に出現した。悪意のあるスパイウェアや対象を絞った攻撃が、モバイルフォンに関する最新の攻撃として目立っている。Webの脅威の分析では、新たに出現した疑わしいURLの大半は米国内に存在しており、この四半期に12%増加した。フィッシング詐欺の新たな攻撃対象は、主にオンラインオークションや金融関係となっている。