警察庁は6月13日、夏のレジャーシーズンを前に「2012年中における水難の概況」を発表した。平成24年中の水難事故は1,448件、このうち中学生以下の子どもは210件、うち死者・行方不明者は61人。発生場所は河川が55.7%でもっとも多い。 2012年中の全国の水難発生状況について、発生件数は1,448件(前年比52件増)、水難者数は1,714人(同58人増)、うち死者・行方不明者は782人(同13人減)。 このうち、中学生以下の子どもは、発生件数210件(前年比22件増)、水難者数292人(前年比23人増)、うち死者・行方不明者は61人(前年比2人増)であった。 水難の発生件数を都道府県別にみると、最多は「静岡県」75件、次いで「沖縄県」69件、「兵庫県」62件が続いた。 中学生以下の子どもの死者・行方不明者61人について、発生した場所別にみると、最多は「河川」55.7%、次いで「海」18.0%。行為別にみると、最多は「水遊び」47.5%であった。 6月から8月までの3か月間で年間の水難発生件数の49.3%が発生しているので、この時期は特に水難への注意が必要だ。 水難を未然に防ぐためには、余裕を持った計画を立てるだけでなく、「危険箇所の把握」や「的確な状況判断」「ライフジャケット等の活用」「遊泳時の安全確保」「保護者の付き添い」に留意したい。