トレンドマイクロ株式会社は5月10日、トレンドマイクロ・リージョナルトレンドラボ(RTL)がロシアのアンダーグラウンドコミュニティの存在を確認したと同社ブログで発表した。これは、RTLによるさまざまな調査の過程で新たに確認したもの。発見したコミュニティ内では多くの不正取引が頻繁にやり取りされており、特に日本関連の情報に高値がついていることもわかった。海外ハッカーにとって、日本ブランドが大きな意味を持っているひとつの例であるとしている。アンダーグラウンドコミュニティでの情報売買の実態では、ドメイン売買スレッドにおいて「.com」の7.99ドルに対し、日本の「.jp」は84.95ドルと非常に高額で取引されている。また、メールアドレスとそのパスワードを高額で買うことを記載したスレッドでは、特に「日本」「韓国」のアドレスを良い値で買い取ることが明記されている。同社では、日本ドメインが他の国々に比べ、信頼性が高く、攻撃に利用しやすいとみなされていることがわかるとしている。