マカフィー株式会社は2月6日、McAfee Labsによる「2013年のサイバー脅威予測」年次レポートを発表した。本レポートは、同社独自のGTI(Global Threat Intelligence:グローバル・スレット・インテリジェンス)を用いて2012年のマルウェア、脆弱点、オンライン脅威に関するデータを分析し、2013年のサイバー脅威傾向を予測したもの。2013年の主なサイバー脅威傾向として「モバイルマルウェアの急速な進化と増加」「ハクティビズム--Anonymousの衰退」「サービスとしてのクライムウェア(CaaS)とハッキングツール(HaaS)」「大規模攻撃の増加」を挙げている。モバイルマルウェアでは、ランサムウェアの技術がさらに高度に洗練され、顕著な脅威になると予測している。また、新たにモバイルワームの活動が激化するとしている。「Android/Marketpay.A」というトロイの木馬プログラムは、ユーザの許可なしにアプリを購入する。2013年のサイバー犯罪者は、この攻撃をモバイルワームに追加することで、被害者がマルウェアをインストールしなくても攻撃が可能になる。さらに、サイバー犯罪者のターゲットとなる可能性が高いものとしてNFC(近距離無線通信)を挙げている。