独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は11月7日、有限会社ビーグラフの提供する、ZIPおよびLZH形式に対応した圧縮・展開を行うソフトウェアである「BeZIP 日本語対応版」にディレクトリトラバーサルの脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。「BeZIP 日本語対応版 V3.10 より前のバージョン」には、ディレクトリトラバーサルの脆弱性(CVE-2012-5171)が存在する。この脆弱性が悪用されると、リモートの攻撃者により細工された圧縮ファイルをユーザが展開することにより、任意のファイルが作成されたり、既存のファイルが書き換えらるなどの影響を受ける可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。なお、環境設定の「Extract」タブ内にある「同一ファイル名は、上書きする」のチェックを外すことで確認画面を表示できるようになる。