「BIND 9.x」にDoS攻撃を受ける危険性の高い脆弱性(JPRS) | ScanNetSecurity
2024.03.29(金)

「BIND 9.x」にDoS攻撃を受ける危険性の高い脆弱性(JPRS)

JPRSは、「BIND 9.xの脆弱性(サービス停止)について」を発表した。利用しているユーザは関連情報の収集、緊急パッチの適用など、適切な対応を速やかに取ることを強く推奨している。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性
株式会社日本レジストリサービス(JPRS)は9月13日、「BIND 9.xの脆弱性(サービス停止)について」を発表した。これは、BIND 9.xにおける実装上の不具合により、namedに対する外部からのサービス不能(DoS)攻撃が可能となる脆弱性が、開発元のISCから発表されたというもの。本脆弱性により、提供者が意図しないサービスの停止が発生する可能性がある。本脆弱性は危険性が高く、しかもキャッシュDNSサーバおよび権威DNSサーバの双方が対象となることから、該当するBIND 9.xを利用しているユーザは関連情報の収集、緊急パッチの適用など、適切な対応を速やかに取ることを強く推奨している。

「9.6系列:9.6-ESV~9.6-ESV-R7-P2」「9.7系列:9.7.0~9.7.6-P2」「9.8系列:9.8.0~9.8.3-P2」「9.9系列:9.9.0~9.9.1-P2」、また9.4系および9.5系には、リソースレコード(RR)の取り扱いに不具合があり、RDATAフィールドの長さが65,535バイトを超えるRRが読み込まれた場合、以降の当該RRに対する問い合わせにより、namedが異常終了を起こす障害が発生する(CVE-2012-4244)。ISCでは「BIND 9.9.1-P3、9.8.3-P3、9.7.6-P3、9.6-ESV-R7-P3」をリリースしており、JPRSではアップグレードまたはディストリビューションベンダからリリースされるパッチの適用を呼びかけている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×