トレンドマイクロ株式会社は8月29日、中国のアンダーグラウンドについて解説するシリーズの第4弾として「インターネット上における資源およびインターネットサービスの悪用」をブログで発表した。中国における第3の「バリューチェーン」として「インターネット上における資源(機器および端末など)、またインターネットサービスの悪用」を挙げている。中国のアンダーグラウンドは、他の「アンダーグラウンドエコノミー(地下経済)」と類似している一方で、ソフトウェアを「貸し出す」という概念があるなど独自の特徴を備えている点もある。この「貸し出し」ソフトウェアにより、実際にはユーザが金銭と引き換えを約束することで彼らのコンピュータをボットネットへ自発的に貸し出せることができる。同様に、金銭を得るための手法も他国とは異なっている。例えば、中国では偽の資格が当たり前のように販売されている。なお、この業務に携わったとして逮捕されたギャングは165人にのぼるという。