東京電力が6月5日午後3時現在として発表した福島第一原子力発電所の状況は以下の通り。4日夜に、4号機使用済燃料プール代替冷却系・二次系の循環ポンプに過負荷トリップしていることを確認した。※6月4日午後8時3分に4号機使用済燃料プール代替冷却系において、「エアフィンクーラ盤異常」の警報が発生し、二次系の循環ポンプ(A)が過負荷トリップしていることを確認。現場確認の結果、ポンプモータ端子箱付近に焦げ痕を確認したことから、同日午後9時27分、富岡消防署(楢葉分署)に連絡。その後、消防署から「火災ではない」との判断をいただいている。なお、4号機使用済燃料プール代替冷却系については、同日午後8時27分、二次系の循環ポンプ(B)を起動しており、プール水温に有意な変動はなく、冷却状態に問題なし。6月5日午前10時30分、4号機使用済燃料プール代替冷却系における二次系の循環ポンプ(B)の状態確認を実施するため、同ポンプを一時的に停止。ポンプ停止中のプール水の温度上昇は約0.3度/hと考えており、プール水温管理上、問題はないと考えている。類似構造である1号機の使用済燃料プール代替冷却系における二次系の循環ポンプ(A)及び(B)についても、今後、状態確認を実施する予定。※6月5日午前10時、6号機タービン建屋地下の溜まり水について、仮設タンクへ移送を開始。※6月5日午前10時18分、2号機使用済燃料プールへ循環冷却系を用いたヒドラジンの注入を開始。同日午前11時20分、注入を終了。※6月5日、2号機原子炉格納容器ガス管理システムのチャコールフィルタ・粒子状フィルタのサンプリングを実施。※6月5日、2号機原子炉建屋開口部(ブローアウトパネル)のダストサンプリングを実施。