独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は3月15日、Cisco社が提供する「Cisco ASA 5500 シリーズ適応型セキュリティ アプライアンス」のActiveXコントロールに脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。「Cisco Adaptive Security Appliance Software 7.1 から 7.2 まで」および「Cisco Adaptive Security Appliance Software 8.0 から 8.6 まで」には、ActiveXコントロール cscopf.ocx に初期パラメータの処理に起因するバッファオーバーフローの脆弱性(CVE-2012-0358)が存在する。この問題が悪用されると、細工された HTML ドキュメントを閲覧した場合に、任意のコードを実行される可能性がある。JVNでは、Cisco社が提供する情報をもとに「Cisco Adaptive Security Appliance のソフトウェアをアップデートする」「VPN クライアント用PCにインストールされているActiveXコントロールを無効にする」の2つの対策を実施するよう呼びかけている。