トレンドマイクロ株式会社は3月8日、Android端末を標的としたワンクリックウェアに新たな手口を確認したとブログで発表した。これは、リージョナルトレンドラボによる継続した調査・監視活動の結果、2012年2月に新たな手法を組み込んだワンクリックウェア「ANDROIDOS_FAKETIMER.SM」の登場を確認したというもの。Webサイト経由で不正プログラムとして侵入し、定期的に請求画面を表示する。確認されたワンクリックウェアは、成人向けコンテンツを表示するWebサイトでコンテンツを閲覧するために必要なアプリとしてダウンロードし、インストールしようとするとパーミッション画面が表示される。アプリを起動すると「Now loading!!」画面を表示し、画面が消えるとカメラのシャッター音が鳴り、請求画面を表示する。アプリの起動時に加え、定期的な請求画面の表示の際にもカメラのシャッター音が鳴るが、アプリには写真を撮る機能は組み込まれておらず、ユーザの顔写真を撮影し外部に送信された、とユーザに錯覚させる意図があるものと考えられるという。