トレンドマイクロ株式会社は2月8日、同社TrendLabsが公式Androidマーケットにおいて配布されていたゲームアプリ「Temple Run」のコピーを確認したとブログで発表した。同社セキュリティソフトでは「ANDROIDOS_FAKERUN.A」として検出する。Temple Runは、現時点ではiOSのみに対応している人気ゲームアプリであるため、TrendLabsではこのアプリを確認した際に疑惑を感じ、このアプリを解析したという。アプリの「デベロッパー」の情報を確認すると、iOS版の開発元である「Imangi Studios」とは異なっていた。アプリをインストールすると、侵入したスマートフォンのホーム画面にショートカットを作成する。そして、侵入したスマートフォンがAndroid端末で「Facebook」のアプリをインストールしている場合、ゲームを始める前にFacebook上で偽Temple Runを「シェア」するようユーザに促す。また、公式Androidマーケットでこのアプリを評価するようにも促す。ユーザがこれらを実行してもゲームが始まることはなく、アプリが公開されるまでの残り時間が表示されるのみとなる。同社では、モバイル端末にアプリをダウンロードする際は、常に細心の注意を払うよう心がけて欲しいとしている。