トレンドマイクロ株式会社は2月6日、TrendLabsが「Facebook」上で2012年のバレンタインデーに便乗した攻撃が行われていることを確認したと同社ブログで発表した。今回の攻撃では、まず感染ユーザのFacebookの「ウォール」に、バレンタイン用のテーマをインストールできることを紹介するメッセージが投稿されることから始まる。興味を持ったユーザがこの投稿をクリックすると、別のページに誘導され、バレンタイン用テーマをインストールするように促される。ただしこの攻撃では、ユーザが「Google Chrome」または「Mozilla Firefox」のブラウザを利用している場合にのみ展開される。ユーザがインストールボタンをクリックすると、特定のWebサイトからの広告を表示する機能を備えたスクリプトが実行される。また、この不正プログラムは、「Facebook Improvement |Facebook.com」という拡張機能として、ユーザのブラウザに自身をインストールし、ユーザのインターネット活動を監視、ユーザの携帯番号を問うアンケートページへ誘導する。今回の攻撃は、ユーザのウォールに投稿されたメッセージをクリックすることで、自動的にユーザの「友達」のウォールに同じ不正なメッセージが投稿されるという「クリックジャック攻撃」に似た攻撃であるとしている。