ICT総研は27日、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の利用動向およびSNS広告活用状況に関する調査結果を発表した。 SNSの多くは、利用者登録さえすれば無料でサービスが利用できるものが多いため、その利用者は年々増加の一途を辿っている。2011年12月時点の国内ネットユーザーは9,510万人に達しているが、SNS利用者はそのうちの45%にあたる4,289万人となった。前年末の3,671万人から618万人増加しており、毎月50万人以上がサービスを開始していることになるという。 SNSの大半は無料登録できることから、複数のSNSに登録を行う利用者も多く、その登録総数は重複登録分も含めると2011年末で1億5,715万件。国内3大SNSと言われる「mobage」「GREE」「mixi」はそれぞれ2,500万~3,000万件以上の登録者を保有しており、3社だけで約9,000万件近い登録者数となる。これに対して、海外系事業者であるTwitter、Facebook、Google+、Ping(アップル)も、日本国内で利用者を急増させており、その登録総数は3,000万件を超えるとのこと。なおICT総研が実施したアンケート結果や取材情報に基づく需要予測では、2014年末には登録総数で2億5,000万件を突破、利用者数は5,643万人、ネット利用者のなかの普及率は59%に達するものと推定された。 また「顧客満足度」についても調査を実施。その結果、Twitterが60.7ポイントでトップとなった。2位はmixi(57.6ポイント)、3位はFacebookとGoogle+(56.6ポイント)となっている。 そのほか、64%の利用者が毎日SNSを利用しているが、一方で登録者の20%はほとんど利用していない実態も明らかとなった。ネットユーザーのなかで将来にわたってSNSを利用しないと考えている人も34%ほどいるため、将来的な普及率はネットユーザーのうちの6割強にとどまる見込み。ちなみにSNS広告を購入の参考にする利用者は15%、約33%が広告を見ていない、とのこと。