ソフォス株式会社は12月7日、遺失物のUSBメモリを調査した結果を受けて、USBメモリの取り扱いついて注意喚起を発表した。これは同社のオーストラリアオフィスが、シドニーの公共交通機関である「RailCorp」が実施した遺失物の販売イベントに参加し、50個のUSBメモリを購入。そのUSBメモリを検証した結果、USBメモリの3分の2がマルウェアに感染しており、前の所有者の家族、友人、同僚に関する多くの情報が保存されていた。これらのUSBメモリは保護されておらず、税金関係の書類、学校や大学の課題、プロジェクト関連のAutoCADの図面、家族や友人の写真アルバム、そしてソフトウェアやWebのソースコードなどがファイルとして含まれていた。同社の上級テクノロジーコンサルタントであるグラハム・クルーリー氏は「オーストラリアの通勤者や通学者はUSBメモリを紛失しているだけでなく、マルウェアも持ち運んでいた。しかもセキュリティに注意していないためIDや個人情報を盗まれる危険性もある。ユーザは脅威について正しく認識し、適切な予防措置を講ずることが必要」と述べている。