フォーティネットジャパン株式会社は10月12日、米Fortinetによる脅威動向に関する最新レポートを発表した。本レポートでは、新しいApache KillerツールがApache Serverの脆弱性攻撃に使用されていることを明らかにしている。今回報告されたApache Serverの脆弱性は、旧バージョンのApacheを実行しているWebホストに対してDoS攻撃を仕掛けるのに使われている可能性がある。Apacheはすでにこの欠陥を修正しており、ユーザに対して直ちにApache 2.2.20にアップグレードするように勧めている。またレポートでは、Operation Occupy Wall Streetと呼ばれる米ウォールストリートで活動する草の根の反体制運動グループが7月初めに結成され注目されているが、8月の終わりにハッカー集団であるAnonymousからサイバー攻撃の協力を受けたことを取り上げている。9月後半のマルウェアのトップ10は、スパムメールの添付ファイルや悪意のあるリンクを通して広まったマルウェアが大半を占めた。不正なメールのほとんどは、PDF/Wordドキュメント、請求書、領収書、PayPal通知、圧縮ドキュメントなど、なんらかの感染した添付ファイルを含んでいたという。正規のものに見えるアイコンでマルウェアの実行アイコンを偽装するという方法も確認された。(吉澤亨史)http://www.fortinet.co.jp/press_releases/111012-threatlandscape.html