フォーティネットジャパン株式会社は10月11日、米FortinetによるITセキュリティ調査の結果を発表した。本調査は2011年8月、アジア全域の中企業から超大企業に所属する350名のITプロフェッショナルを対象に独立市場調査会社Global Market Insite, Incによって実施されたもの。IT環境が急速に変化する中で企業がクラウドコンピューティングおよびスマートデバイスの普及に呼応するためのセキュリティ戦略と優先課題について質問している。ITセキュリティ戦略に関して、回答者は改善の必要がある上位2つの分野として、圧倒的にセキュリティ対策範囲の拡大とITセキュリティ実装のコストであると考えている。調査した7つの国および地域のうち、セキュリティ対策範囲の拡大を優先課題の第1位に位置づけた回答者が最も多かったのはシンガポール(71%)で、コスト効率性を挙げた回答者が最も多かったのは香港(58%)であった。コストの効率性を優先課題の第1位に挙げた回答者が次に多かったのは日本(52%)となった。また、85%の回答者が企業ではなく個々のユーザが好みのスマートデバイスを利用することについて、企業のセキュリティを保護できるかどうかについて懸念を抱いていることや、最も脆弱なITインフラは無線ネットワークであること、Webアプリケーションのセキュリティ対策に移行していることなどが判明している。(吉澤亨史)http://www.fortinet.co.jp/press_releases/111011.html