独立行政法人 情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は10月6日、Iceniが提供するPDFドキュメントをさまざまなフォーマットに変換するための製品「Argus」にバッファオーバーフローの脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。「Argus 6.2 およびそれ以前のライブラリを組み込んだ製品」には、バッファオーバーフローの脆弱性が存在する。この脆弱性が悪用されると、細工されたPDFドキュメントを変換することにより、リモートの攻撃者によってアプリケーションを実行している権限で任意のコードを実行される可能性がある。現在のところ対策方法は公開されておらず、JVNでは対策版が公開されるまでの間、Enhanced Mitigation Experience Toolkit(EMET)を利用する、あるいはData Execution Prevention(DEP)を有効にすることで、本脆弱性の影響を軽減することが可能としている。(吉澤亨史)http://jvn.jp/cert/JVNVU225833/