マカフィー株式会社は9月6日、2011年8月のサイバー脅威の状況を発表した。本レポートは、同社の企業向けクライアント・セキュリティ製品が検出したマルウェア情報をすべて捕捉しているデータセンターで把握している情報をもとにトップ10を算出し、McAfee Labsの研究員が分析をしたもの。ウイルスの脅威傾向は、先月と大きな変化はなかった。「Generic!atr」「Generic PWS.k」「Generic PWS.o」「PWS-OnlineGames」が引き続き継続してランクインしており、また「W32/Conficker.worm」関連の脅威も同様にいずれのカテゴリーでもランクインしている。またランク外ではあるが、「Security Protection」という名称の偽セキュリティソフトが猛威を振るってる。「FakeAlert-Rena」という検知名を持つこの偽セキュリティソフトは、感染後、Application Dataフォルダにdefender.exeという名前でファイルを作成する。偽セキュリティソフトはソフト自身に感染機能を持っていないため、ダウンローダーが添付されたメールの送信や、Web経由による脆弱性の悪用など、他の手法を使用して感染を行う。同社では、引き続き不審なメールに対して警戒を行うとともに、未修整の脆弱性には早急に対応するよう呼びかけている。(吉澤亨史)http://www.mcafee.com/japan/about/prelease/pr_11b.asp?pr=11/09/06-1