株式会社Kaspersky Labs Japan(カスペルスキー)は8月26日、ロシアKasperskyが8月11日に公開したリリースの抄訳として、第2四半期に発生したIT脅威をKaspersky Labのセキュリティエキスパートが分析し、重要な傾向をレポート「2011年第2四半期におけるIT脅威の進化」としてまとめ、発表した。レポートでは、エクスプロイトキット、ボット、ランサムウェア、トロイの木馬などに感染させる悪質なURLはオンライン上で一番検知数の多いオブジェクト(65.44%)であり、Webの閲覧は引き続き最もリスクの高い行動となっている。オンライン上の脅威として高リスクの国はオマーン、ロシア、イラク、アゼルバイジャン、アルメニア、スーダン、サウジアラビア、ベラルーシであった。一方、安全な国としてスイス、ポーランド、シンガポール、ドイツなど28カ国を挙げている。ユーザのコンピュータ上で発見された脆弱性のトップ10では、ランキング開始以来、初めてAdobeとOracle(Java)の2つの会社の製品で占められた。第2四半期の主な事件としては、有名企業へのハッキングの多発、偽セキュリティ対策ソフトの急増、Bitcoinを狙う攻撃などを挙げている。(吉澤亨史)http://www.kaspersky.co.jp/news?id=207582741