独立行政法人 情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は7月20日、Oracleが提供するデコードライブラリ「Oracle Outside In」に任意のコードを実行される脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。「Oracle Outside In Technology 8.3.2.0および8.3.5.0」には、CorelDRAWファイルの解析処理に脆弱性(CVE-2011-2264)が存在する。この問題が悪用されると、細工されたファイルをOracle Outside Inが処理した際に、リモートの第三者によってユーザの権限で任意のコードを実行される可能性がある。また、Oracle Outside Inを使用しているアプリケーションも本脆弱性の影響を受ける可能性がある。JVNでは、Oracle Outside Inを実装しているアプリケーションの開発者が提供する情報をもとに最新版にアップデートするよう呼びかけている。(吉澤亨史)http://jvn.jp/cert/JVNVU103425/