株式会社Kaspersky Labs Japan(カスペルスキー)は7月1日、ロシアKasperskyが6月21日に公開したリリースの抄訳として、2011年5月度の「スパムレポート」を発表した。レポートによると、メールトラフィックにおけるスパムの割合は4月から2.1ポイント増加して月平均82.9%となった。フィッシングメールの割合に減少が見られた一方で、マルウェアを含むメールの割合が増加している。5月は特に、オサマ・ビンラディン死亡のニュースを悪用してユーザを欺こうとするメールが急増した。この種のメールには、悪質なファイルだけでなく正規の有料ソフトウェアへのリンクも含まれていた。また、ユーザがテロリストに協力した疑いを口実に、ユーザの口座を凍結するなどと脅迫する新手のメールも確認されている。メール経由で最も拡大したマルウェアは、スパイウェア型のトロイの木馬「Trojan-Spy.HTML.Fraud.gen」であった。また5月にもっとも目を引いた変化として、フィッシングメールの4.67%が人気の無料オンラインゲーム「RuneScape」のパスワード詐取を目的とするものであったことを挙げている。(吉澤亨史)http://www.kaspersky.co.jp/news?id=207582723