米Googleが6月1日(現地時間)、同社のメールサービス「Gmail」に対して中国からサイバー攻撃が行われ、数百名の個人情報が流出したとブログにおいて発表した。同社では「メールシステムへの攻撃ではなく、Gmailの安全性に問題があったわけではない」としており、この攻撃が不正アクセスやハッキングではなく、フィッシングやマルウェアによってユーザのPCからアカウント情報を盗み出したものとしている。攻撃は中国・山東省の済南から行われたものとみており、盗んだパスワードを使用してメールを転送、その内容を監視していたようだ。被害者には米政府や韓国などアジア数カ国の政府関係者、中国の政治活動家、ジャーナリストが含まれているという。Googleでは、この攻撃への対策はすでに完了しており、被害者への通知も行ったとしている。(吉澤亨史)http://googleblog.blogspot.com/2011/06/ensuring-your-information-is-safe.html