一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)は3月22日、Adobe Flash PlayerおよびAdobe Reader / Acrobatの脆弱性への注意喚起を発表した。これは、アドビから「APSB11-06」「APSB11-05」の脆弱性(CVE-2011-0609)に対するセキュリティアップデートが公開されたことを受けたもの。この脆弱性が悪用されると、リモートの攻撃者により細工されたコンテンツをユーザが開くことで、任意のコードを実行される可能性がある。対象となる製品は、「Adobe Flash Player 10.2.152.33およびそれ以前」「Adobe AIR 2.5.1およびそれ以前」、またAuthplay.dllが同梱されている「Adobe Reader 9.x」「Adobe Reader X(10.0.x)」「Adobe Acrobat 9.x」「Adobe Acrobat X(10.0.x)」。ただし、Adobe Reader Xの保護モードでは本脆弱性の影響が軽減される。Adobe Reader Xの対策済みバージョンは、6月14日(米国時間)の四半期ごとのセキュリティアップデートにおいてリリースされる予定。JPCERT/CCでは本脆弱性を使用した攻撃を確認しており、アドビが提供する対策済みソフトウエアへのアップデートや、軽減策の実施を勧めている。(吉澤亨史)https://www.jpcert.or.jp/at/2011/at110007.txt