Songに関する「The Wall Street Journal」の記事では、サーバがどのように使用されていたのか、Songが知っていたかは分からないとしている。ただし、ハッカーらは、北京時間で9時から5時まで、週日に攻撃を行っていた、すなわち週末や週日でも夜間は攻撃していなかったというから、まるでオフィスで勤務しているようだった。
さて、「The Oil and the Glory」や「The Wall Street Journal」の記事は、2月9日付けの、McAfeeのCTO、George Kurtzによるブログ記事に基づく。ただし、McAfeeに確認したところ、Songについての情報元が同社であることを否定している。国際的なエネルギー産業が大規模な(サイバー)攻撃を受けているとして、McAfeeではこの攻撃をNight Dragonと呼んで警告している。しかし、中国からの攻撃だとの考えを示している。
●2年前から攻撃を受けてきたエネルギー企業 Night Dragon攻撃が始まったのは2009年9月だ。地球規模の石油、エネルギー、石油化学製品の企業数社が密かに攻撃を受けた。ターゲットは、油井やガス井業務、そして入札に関する機密業務情報やプロジェクト融資情報だった。Kurtzはこれらの情報は、数十億ドルの取引につながる可能性があると指摘する。エネルギー業界は極度に競争の激しい産業であるためだ。