トレンドマイクロ株式会社は3月7日、2011年2月度の「インターネット脅威マンスリーレポート」を発表した。2月には、日本国内で偽セキュリティソフト「TROJ_FAKEAV」の感染報告が増加、感染報告数ランキングで2位に上昇した。また、2月に新たに流行した不正プログラム「TROJ_SPYEYE.SMEP」は、検出数ランキング日本国内で7位、全世界で6位にランクインしている。これは、インターネットバンキングの口座情報を狙うボットである「Spy Eye」関連の亜種で、2月に新たに発見されたもの。このボットを操るツール「Spy Eye」はインターネット上で売買されており、今後ターゲットが拡大する恐れがある。日本では、1月に引き続きファイル共有ソフトで広まる不正プログラムがランキングされている。ファイル共有ソフト上では、新種の不正プログラムで目立ったものは確認されておらず、数年前から存在しているものが依然として流通しており、今後も半永久的に残る。全世界では、グリーティングカードを装いメールで広まる「WORM_KELIHOS.SM」が3位となった。新年の挨拶を装うものも多いが、検出数としては2月に急増した。また、5位の「TSPY_ONLINEG.MCS」や6位の「TROJ_SPYEYE.SMEP」など、インターネットバンキングの情報を狙うと見られる不正プログラムも目立った。(吉澤亨史)http://jp.trendmicro.com/jp/threat/security_news/monthlyreport/article/20110304050209.html