独立行政法人 情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は2月7日、SCADA Engineが提供する「SCADA Engine BACnet OPC Client」に、.csvファイルの解析処理に起因するバッファオーバーフローの脆弱性が確認されたと「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。なお、本脆弱性を使用した攻撃コードが公開されている。BACnet OPC Clientバージョン1.0.24には、細工された.csvファイルの解析処理を行う際に、スタックバッファオーバーフローの脆弱性が存在する。本脆弱性はWTclient.dllライブラリに起因している。この問題が悪用されると、細工された.csvファイルを解析することでDoS攻撃を受けたり、任意のコードを実行される可能性がある。SCADA Engineでは、最新バージョンで本脆弱性を解消している。また、バージョン1.0.24以前のバージョンも影響を受ける可能性があるため、該当ユーザはアップデートするよう呼びかけている。(吉澤亨史)http://jvn.jp/cert/JVNVU660688/index.html