エフセキュア株式会社は1月19日、「エフセキュア2010年度セキュリティ総括レポート」および「エフセキュア2011年度セキュリティ予測レポート」を発表した。これらのレポートは、同社のフィンランド本社が発表したレポートの抄訳。2010年度の総括レポートでは、「WikileaksとDDos攻撃の容易性」「Stuxnet - ITセキュリティ史上最も重要なマルウェア」「サイバー犯罪検挙において最高の年」「未だに狙われているWindows XP」「モバイルセキュリティの進歩」をトピックとして挙げている。特にWikileaksをめぐるインターネット上での政略的な攻防は、サイバーサボタージュの脅威が証明されたとしてITセキュリティ史上に残るとしている。2011年度の予測レポートでは、「Stuxnetの模倣犯の出現」「AndroidとジェイルブレイクiPhoneを狙うモバイルマルウェアの増加」「Facebookスパムの世界的増加」を挙げた。Stuxnetのコピーキャットが出現するのは時間の問題であり、Androidを狙ったアプリケーションやソーシャルエンジニアリングに造詣の深いスペシャリスト(個人)による攻撃は一層激化し、ジェイルブレイクiPhoneを狙う脅威は複雑化、拡大する。また、Facebookスパマーは英語以外の言語圏を狙うと予測している。(吉澤亨史)http://www.f-secure.com/ja_JP/about-us/pressroom/news/2011/fs-news_20110119_01_jp.html